最終更新日 1999年12月28日 |
ガラス工芸家-大谷治さん【日吉津村】 |
ガラスの幻想的な魅力をさりげない存在感に |
【技に生きる】 ガラス工芸家 大谷 治さん
ガラスの幻想的な魅力をさりげない存在感に 「いや、なんかずっと前からここにあったような気がするわ」。住宅の窓を取り付けに行ったとき、施主の奥さんが、ふと洩らしたこの言葉が、大谷さんの作品を象徴する。さりげないこと、主張しすぎないこと。建物、景色、調度品、施主の趣味趣向‥‥、そのすべてとのバランスを考えながら、デザインを作り上げる。大谷さんのステンドグラスは単体で存在するのではなく、光や緑を取り込んで、はじめて完成する。 住宅関係をメインに皿やランプといった調度品も手掛ける。そんな大谷さんのステンドグラスを求めて、注文は全国から舞い込む。業者をはじめ、個人客も多く、そのほとんどが「どこかで見てきた。どこかで聞いてきた」という口コミ客。現在、注文は1年半待ちという。 「ガラスの魅力は何といっても光を通すこと。それから、はかない一面と、逆に石に近い質感や迫力もある。素材の可能性はまだまだです」。テクニックに走った時代を卒業し、肩の力が抜けたいま、素材をいかに引立たせてかあげるかにそのすべてを集中する。大谷さんのなかで作りたいものは、まだまだ限りない。 |
■お問合せ | スタジオ イマージュ TEL0859-27-5665 |
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