最終更新日 1999年12月26日

オシドリ観察小屋【日野町】
長年の保護活動が実り、日本有数のオシドリの楽園に 

大山王国 特集 自然の声を聞く

耳をすますと聞こえてくる自然のざわめきは、
やわらかな歌声のように人々を魅了する。

日野川の中流に位置する日野町には、毎年十一月から三月にかけて、多数のオシドリが飛来する。オシドリは鳥取県の鳥でもあり、秋から冬にかけて大きな銀杏羽をまとう雄はひときわ美しい。しかし、森林の悪化などにより、急激に減少。環境庁のレッドデータブックにも載る貴重な鳥となった。
じつは、日野町でも以前は数十羽しか観察できなかったという。しかし十二年前、町内に住む池岡幸三さんが餌づけを始めたことから、現在は定住してヒナをかえすつがいもおり、冬には約五00羽がやってくるまでになった。
「保護活動をするうちに、エサのドングリや古米が全国各地から届くようになりました。地元の中学生たちが案内看板を作ってくれたり、本当にありがたい」と池岡さんたちは、人の手を借りずにエサを取れる環境をめざして、樫の木を植樹する活動も始めた。
池岡さんらの「日野町オシドリグールプ」では、ベニヤ板で小さな観察小屋をつくり、見学者に開放している。自然の中で、オシドリをこんなに間近で見られる場所は全国でも少ない。

オシドリ観察小屋
手作りの小さな小屋。11月〜3月に開放され、毎シーズン3000人を超える見学者が訪れる。

 

池岡幸三さん
岡山県で信号待ちをしているとき、ドングリを食べているオシドリを発見。それが餌づけのきっかけとなった。日野町オシドリグループ代表バーサイドひの」があり、食事や宿泊もできる

■お問合せ 日野町役場企画振興課観光係 TEL0859-72-0332
日野町オシドリグループ
事務局/森田順子TEL0859-72-0271
代表者/池岡幸三TEL0859-72-0211
■バード
ウォッチング
日本野鳥の会・鳥取県支部 TEL0859-26-3379

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