最終更新日 1999年12月28日

大山丸山友禅染-川原栄次さん・かなよさん【岸本町】
染めを表現手段に、交流の世界を広げる 

【技に生きる】
大山丸山友禅染 川原栄次さん・かなよさん

川原栄次 かわはらえいじ
昭和23年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、法律事務所に勤務するが「自分を表現できる何か」を求めて、3年後に退職。この頃、別の法律事務所に勤務していたかなよさんと結婚する。京都の染色工房で6年間修業を積み、昭和57年、かなよさんの実家である岸本町丸山に帰郷し、独立。創作活動の傍ら、鳥取県立米子高等学校の講師も務める。

染めを表現手段に、交流の世界を広げる

「大山丸山友禅染」の工房のある岸本町丸山からは、大山が「伯耆富士」の形で美しく望める。「大山があって、海も近い。環境は最高」という栄次さんは、創作活動の場に奥さんの実家であるこの地を選んだ。現在、夫婦で染めの道を歩き続けている。

友禅染めは、絵羽柄(絵画調の図柄)を絵付けして、絹などの布地に染め上げていくもの。
ハンカチ、スカーフ、ネクタイ、Tシャツ、着物をはじめ、テーブルクロス、タペストリー、額絵など、さまざまなものに鮮やかな染め模様が描かれていく。「手作りの良さはその時々の移り変わりが表現できること」と、花を中心に自然をモチーフにしたものが多い。「ふと目にしたもの」――それが感性を刺激し、いきいきと表現されていく。

「服飾にこだわらず、布を素材にしたモノづくりを自由にしていけばいいと思っています。インテリアや舞台装置的なものも面白い。夢がいくらでも膨らませるところが楽しいですね」。

染めの世界に入って、色々なジャンルの友人が増えたことが、川原さん夫妻のかけがえのない財産となった。人と出会うことが刺激となり、心を豊かにし、創作の世界を広げていく。工房のそばに海の見える高台がある。川原さん夫妻はいま、その場所で工房があり、ギャラリーがあり、喫茶室がある人との交流の場をつくる夢を描いている。その夢が実現する日も、そう遠くなさそうだ。

■お問い合せ 手描染 アトリエカワハラ TEL0859-68-3081

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