最終更新日 1999年12月28日

江尾十七夜【江府町】
記憶の片隅にある、なつかしい感情にあふれる十七夜 

どこか、なつかしい。江府町の「江尾十七夜」には、そんな印象がある。せまい道に屋台が並び、通りすがる人々の肩がふれあう。それがまた、幼き日の祭りを思い起こさせる。夜が更け、城跡の広場で「こだいぢ踊り」が始まる頃になると、祭りはクライマックスを迎える。ゆったりと鳴り響く太鼓の打音に、囃子の唄声が重なって、踊りの輪は次第に広がっていく。伯耆の国江美城では毎年、盂蘭盆17日の夜になると城門を開放し、町民や農民を自由に入れ、盆の供養と豊年を祈る踊りで一夜を明かしたという。しかし、江美城は毛利軍との戦いにやぶれ、落城の悲運にその幕を閉じる。その後、城下の住民たちは、くる年もくる年も十七夜を忘れず、城跡の草むらに集い、この「こだいぢ踊り」を伝承してきた。人々の舞う姿に、五百年の悠久の時が重なる。ここ江府町には、日本の祭りの原形が残っている。

■お問合せ 江府町観光協会課 TEL0859-75-2211
■時期 毎年8月17日
■みどころ 約1万5000人の人出でにぎわう。無形文化財「こだいぢ踊り」のほか、火文字、花火も見どころ。

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